9.27 レポート 『後悔しないアラサー女性の生き方レッスン』


大学卒業後、日系大手電機メーカーからキャリアをスタートさせたK.B さん。

しかし、長期的なスパンで考えたとき自身の成長ペースに焦りを感じ、成長スピードを加速させるべく転職を決意し外資系大手電子メーカーに入社。その後以前からご縁があった企業から「一緒に働かないか」とオファーがあり、更なる自己成長を求め、心機一転教育系企業へ転職。

結婚後、法人事業の運営を任されノリに乗っていたとき、妊娠を意識し始める時期と重なる。目指すなら常に1番と考えていた彼女はライフイベントを迎えることが現実的になったとき、大きく心が揺さぶられる。

しかし、常に実践したことはただ一つ。ライフイベントによって環境や条件が変わっても、究極は、そして結局は、「自分と、とことん向き合う」。そのことを忘れなければ、きっと自分の道は見えてくる。アラサー時代に抱える悩みを持ちながらも、欲張りに、そして前向きに生きるK.B さんにその秘訣を教えてもらいました。


目指すなら常に1番

私たちアラサー時代は、ちょうど男性雇用均等法が施行された時期に生まれました。つまり、男性と女性とで同等の教育を受ける機会に恵まれた。でも、男性と女性とでは、特に結婚や、妊娠出産を切り取ってみるとそういったライフイベントが与える影響はやはり違うのが現状です。アラサーになり、直面する結婚・妊娠、出産。自分たちがどんな人生を歩みたいかを具体的に考える年齢にさしかかります。

そして、アラサーは同時に仕事も勢いがでてくる時期。重い責任任されるようになり、キャリアとライフの大きな変革期にあたります。

私は、出産するまでは“女”として自分のことを特別意識することはありませんでした。男性と一緒に働き、男性と同じ条件で仕事をするのが当然でした。それまでは、やりがいと、今まで一貫して語学を強みとして仕事をしているというプライドだけで仕事をやっていたような気がします。目指すなら常に1番。目標に向かってバリバリ働いているのが私らしい。きついくらいが楽しい。そう思っていました。

Portrait of young business woman in city location

社会との折り合いの取り方は「自分の席の確保」

22歳で大学を卒業し、大手電機メーカーにおいて自分のキャリアをスタートしました。

でも、すぐにぬくぬくとした環境に身をおくことに焦りが生じました。変化と機会を求め、いろいろと外部の接点も持ってみましたけど、一向に解決されない。でもそれは、キャリアの悩みはキャリアでしか解決ができないからでした。

そのときはじめて転職を意識し、成長スピードを加速できると感じた外資系の電機メーカーにて営業職として2度目のキャリアを築きはじめました。そこでは、女性営業職が少なく圧倒的な男性社会の中で、バリバリ働きすぎました(笑)。やりがいはあったもののライスとワークのアンバランスに危機感を覚えはじめました。入社前から分かっていたことではあるものの、毎日ヘトヘトでこれから年齢を重ねてもこの仕事を続けていけるのだろうか・・って。

そしてまた迷走をしはじめます(笑)。自分のやりたいことってなんだろう。自分にとってのワークライフバランスとは何だろう。それを周りの人にも話しはじめました。そうする中で、3度目の転職となるスクール事業運営企業からオファーがあったのです。以前からご縁のあった企業でした。ライフとキャリアを最大限に生かせるように努力するといってくれたのが嬉しかったですね。20代を若いながらも成長したいとすごくもがいた。だからこそ3度目の転職はやりがいにあふれていました。結婚もして、すべてが追い風でした。いつかは出産もして、子育てをすることになっても、このまま今の会社で働きたい。不安要素は当然ありましたが、心からそう思っていました。

そこで私が出した結論は、社会との折り合いは自分の席の確保。そこで、新規事業として法人事業部を企画提案し、そのまま法人事業の管理責任を任されました。今までにない仕事をつくりだすことで、多様な働き方のニーズの受け皿を作りたい。また、ワークとライフのバランスを考えたときにも、周りと調和が取れる形で戻れる場所がほしい。後に続く女性の安心材料を作りたい。・・・そう考えてまっしぐらに仕事に向き合いました。

自分にしか矢印が向いていなかった

28歳になり私に転機がおとずれました。そろそろ、と考えていたとき、子供を授かりました。妊娠したらどうなるかなんて知識がそのときは薄かったです。でも、妊娠と同時に考えなくてはいけないことがこんなにもあるのだということに驚きました。妊娠の報告時期や、仕事の調整、同僚含めた周りの反応への対応、今後のキャリア。そして自身の体の変化とつわり。心身アンテナが四方八方に向き、本当に濃い期間でした。育休は取得しても1年もいらないと思っていました。矢印が完全に自分しか向いていなかったですね。

mother&baby

しかし、子供がいざ生まれると矢印が多方面に向くようになることがよく分かりました。自分のひとつの決断が家族や子供に大きな影響を与えてしまう。ちょうど、育休の後半に差し掛かるころから復帰に向けて複数回面談も行いました。その間に大幅な社内体制の変化によるミスマッチなども起こりはじめました。自分が育休を取っている間にどんどん変わっていく社内環境。肌で感じ始めたとき、「やれることはやった。次に進もう。」と決めました。案外、あっさりと決断できましたね。こんなにも全力で頑張らせてもらえる環境や機会をいただけて、会社には本当に感謝しか残っていません。

仕事はどんな形であれ続けていこうと思っていました。キャリア断絶に対する恐怖があって、なんらかの保険が欲しかったのだと思います。そして、私の場合、子供以外に捧げるものがなくなるというのが怖かったのだと思います。子育て以外の世界を持つことで特に精神面で良いバランスが保てるタイプなので。そこで、働く意味も改めて考えました。そもそも保育園に預け仕事と両立させる意味はあるのだろうか。正社員にこだわっていたのはなんでだろう。会社員として働かなくてはいけないのだろうかと。根本的なところまで向き合い、考えていきました。

同時に、育児についても改めて考えました。両親が遠方なので、夫婦2人で協力して育児していく環境です。育児をどこまでアウトソースするのが自分と子供に一番良いか。子供はどんな子に育ってほしいか。そのためには何をしなければいけないか、などなどです。価値観の似た先輩ママ友にも沢山相談に乗ってもらいアドバイスをもらいました。そして、一番大きかったのは実母の影響でした。幼いころに寂しい思いをした記憶がないんですね。いつも寂しくないよう帰る時間に家にいるよう努力してくれたり、職場に理解を得て学校帰りに職場へ行かせてもらったり。手をかけてくれたことに感謝しているし、家庭という土台がしっかり安定していたおかげで何にでもチャレンジできた。人にも優しくできた。こんなこと言ったら「時代にそぐわない」と言われるかもしれないけど、そんな経験から「可能な限り自分の手で育てたい」。そう思いました。

仕事をしながら、育児とのベストなバランスを模索し、新たな自分らしいワークライフバランスを見つけようと決意しました。

自分にとっての幸せの条件

私にとって、3年、5年先の未来はどうなっていたら幸せなんだろう。そんなことを考えたことがきっかけとなり、歩みたい道が正確になりました。私の場合はまず子供との時間が確保できることがベースにありました。「育児を自分の手をできるだけかけられるようにしたい」との思いから自分で時間のコントロールができることや、場所にとらわれない働き方をすることが必要条件だと考えました。そして、今まで積み上げてきたキャリアや自分の好き・得意を活かすことができる仕事。それが、正社員で働かなくてはいけないという凝り固まったマインドから、独立やフリーランスが自分にとって今チャレンジしてみる価値のある道かもしれないなと思うきっかけを作れた瞬間でした。多様なワークスタイルって、こうやって自然に生まれていくのかな、なんて思ったりしましたね。

Swimming in a lake.

一人ひとりが美しい

これまでの決断で学んだことがあります。それは、

1.変化に対応できる自分の「幸せ軸」を見つけることが結局大事

バリキャリを目指していた私だから思う、世の見本と言われるような“スーパーウーマン”じゃなくてもいいんじゃないかということ。ライフスタイルとキャリアはワンセット。だからこそ、情報やロールモデルにコントロールされすぎないで、自分の「幸せ軸」ってなに?死ぬ前に一番後悔することってなに?を繰り返し自分に問い続けてみることは大切だと思います。

2.起こることすべてがベスト

渦中にいると、どうしても今の状況が必ずしも自分のベストではないかもしれないと思うもの。でも、どんなことがおきても悲劇のヒロインにならないことって大切だと思っています。私もあなたもまだまだアラサーの発展途上。今学べばそれは成長の糧になります。

3.固定観念にとらわれない

○○でないといけない、といった固定観念はあなたを苦しめます。ほとんどのことが「○○でないといけない」ことはないのです。自分を縛り付ける勝手ルールはほどほどにしたいものです。どうしても考えが凝り固まって行き詰ったときは周りに話を聞いてもらってください。「幸せ軸」で考えることを優先させると、私がそうであったように、固定観念が邪魔をしていることもありますよ。

 

そして、最後に、一人ひとりがみな美しいということです。自分へのメッセージでもありますが、となりの芝生は青く見えてしまうもの。だけど、誰かと比べてしまったり、他人基準で考えてみたり、すべき論で語るのはやめてみてください。きっと肩の荷が下りて、あなたらしくいることの尊さに気付けるのではないかと思います。

 

■K.B さんプロフィール■

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ワーキングマザー。
第一子出産まで、講師 兼 法人事業部責任者として、中規模語学スクールに勤務。担当していた法人事業部を新規事業部として自ら提案し立ち上げ運営基盤を確立。たった数か月で複数の大手企業を獲得。いわゆる「バリキャリ」として仕事に精を出す20代を過ごす。
28歳で出産後、キャリアと育児の両立について現実を目の当たりにし、自らの今後について熟考の上、フリーランスに転身。会社・人・場所など今までの枠組みを一度取り払い、キャリアを活かしつつ枠組みに捕らわれない働き方をすることで、育児と仕事の両立を実践している。

 


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